emacs21 と mozilla の build

再び X 環境で一日の大半を過ごすようになったわけです. わしの基本的な考えとしては, 「枯れた環境を使う」に尽きまして, 基本的には未だに Debian 2.2 (potato) です. kernel は 2.2.x. 簡単な simulation 用の機械は, Pen4, SuSE 7.1, kernel 2.4.x なので新しい環境だといえるのですが, これは計算専用なので あまり手を入れたくない. で, potato 機の方ですが, emacs だけは debian の package ではなくて /usr/local 以下に 好きなように build して入れております. それは現在, Emacs 21.1.1 なのですな. potato の package は 20.7 くらいまでしか follow してなかったように 思います. emacs20 から 21 にして良かったのは, emacs 窓上で画像を扱えるようになった絡みから w3m.el. namazu.el で検索するときに, html file は browse-url に流すのですが, 昔は kterm + w3m が別窓に起動するようになっておりました. これが, w3m.el に流すことによって (setq browse-url-browser-function 'w3m-browse-url), そのまま emacs の中に表示できる. あとは, mew も 2.1 になりました. これは何が嬉しいかというと, mew-config-alist を使うことにより, 研究室とその他の環境とで +inbox から domain から要するに net 環境を key 一発で変えられることです.

net 環境が変わったことを, network interface card に教えてあげるのは cardctl scheme hogehoge ですが, これだけでは個々の aplication の 動作までは変わりません. そこで, 研究室では X 端末を, その他の mobile 環境では note の液晶を使っている場合は, 環境変数の REMOTEHOST を見てやればいいことに気づきました. emacs ではこんな感じ.
(if (getenv "REMOTEHOST")
    (add-to-list 'default-frame-alist '(font . "8x16")) ; 研究室
  (add-to-list 'default-frame-alist '(font . "7x14"))) ; mobile
この例では font の大きさを変えていますが (液晶画面小さいので), 同じ要領で, mew の mew-config-alist を制御してやれば, 仕事場の mail 環境と, 個人的な mail 環境とを自動的に変えることが できるという次第. もちろん, summary mode で C と打てば後から変更することも できます. tcsh で同じようなことをするためには, ~/.cshrc に
if ($?REMOTEHOST) then
    setenv http_proxy http://user:passwd@proxy.hogehoge.com:10080/
    setenv DISPLAY XXX.XXX.XXX.XXX:0
    alias gv 'gv -geometry 1000x800+50+10'
endif
などとすればよろしいかと.

mozilla の方は, netscape navigator 4.78 で form に日本語入力が出来ないという 古くて新しい問題にぶつかったので, netscape を捨てることにした次第. 今までありがとう. 0.9.6 の source を mozilla.org からもらって来て, 単純に ./configure;make したら, 1.7 Gbyte 以上も disk を食うので, ちょろっと勉強しました. M18 当時の記事ですが, ここが参考になります. で, mail も news も要らないので
 ./configure --prefix=/usr/local --enable-optimize=-O3 --disable-mailnews \
            --disable-debug --disable-tests --enable-strip-libs \
            --with-default-mozilla-five-home=/usr/local/mozilla
という option で build したところ, 700 MByte くらいで済みました. Celeron 550 MHz, 192 MByte PC100 の環境 (Vaio) で, compile するのに要した時間は 60 分弱です. 因みに, Pentium4 1.8 GHz, 1024 MByte PC800 の環境では 20 分でした. 体感速度は Pentium 120 MHz の navigator 4.0x と同じくらい. 実用には十分です. 遅いと言ってる人は, 古い計算機なのか素で configure しているからか? 日本語化キットを入れなくても, 日本語の扱いはほぼ完璧です. もう, netscape の頃の不便さとはさよならです. で, 良く言われる font 周りの設定は, net をくまなく 検索すると大抵の場合は解決します. 問題は key bind で, Netscape.ad では Ctrl<Key>B:xfeDoCommand(back) で出来ていた「戻る」への割り付けが出来ません. 不満はこれくらいでしょうか.

.Lastupdate: Fri Dec 21 17:20:38 2001.