Tgif4はいい感じ

右はかっちょよくなった tgif4 です。

ペイント系のソフトなら GIMPで 決まり?といった感じですが、ドロー系は何を使おうか悩むところです。 少なくとも私は。 Gtk を使ったドロー系ソフトでは GYVE が有望な感じがします。が、ずるい一般ユーザとしては、もうちょっと 完成を待ちたい。






わしは、今までは xfig をメインに使わせていただいておりました。










やっぱり、右のような Ver.3 までの tgif と較べてなんとなく見栄えが良いので。 こういう、ドロー系とかペイント系のソフトって、ソフトの見栄えによって やる気が出てきたりしませんか?
でも、 Tgif でドローイング を拝見していたら、Ver.4 になってからなんだかかっちょ良さそうに なったので、わしも tgif に乗り換えることにしました。 Tgifでギャル画 を見ても、ポテンシャルの高さが伺えますし(笑)。 日本語パッチを作って来られた先人の皆様の努力の甲斐あってか、 はたまた tgif の作者の方が中国語を使われるようなので マルチバイト文字あるいは国際化の意識が高かったからか、 tgif4 ではパッチを当てることなく日本語化出来てしまいます。 libc5 環境ではメニューの日本語化は出来ませんが、まぁいいや。 わしは tgifのインストール どおりにインストールしました。 Tgif.tmpl の変更箇所のディレクトリは
      CC      = gcc
      BINDIR  = /usr/local/bin
      MANPATH = /usr/local/man
      TGIFDIR = /usr/local/lib/tgif
      XCOMM TGIFDIR       = $(LIBDIR)/tgif
      MOREDEFINES     = -DA4PAPER -D_NO_XCIN -D_NO_CHINPUT -DUSE_XAPPLRESDIR -DXAPPLOA
      DDIR_DEF=\"/usr/X11/lib/X11/app-defaults\"
にしていますが。

キーバインドなどは、PJE に含まれている ver3.0J0 から それほど変更されていないので、 keys_jpn.obj (/var/X11R6/lib/tgif/3.0J0.12-p13/keys_jpn.obj)をプリントアウトして 使っています。これは便利。 他の日本語ドキュメントなども Tgif でドローイング の下のほうにありました。 最近ですと 99年6月号の UNIX USER 誌に tgif4 の記事がありますが、 わしはネット上の情報で充分でした。

で、tgif.Xdefaults のどの部分を ~/.Xdefaults に書き込むかによって、 いろいろ操作感覚が変わるわけです。

今の所、こんな感じにしています。
! Xtt による truetype font を使う。
Tgif.SquareDoubleByteFonts: \n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,Ryumin-Light-EUC-H\n\
\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,GothicBBB-Medium-EUC-H\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,GothicBBB-Medium-EUC-H\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,GothicBBB-Medium-EUC-H\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,H,GothicBBB-Medium-EUC-H\n\
\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,Ryumin-Light-EUC-V\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,Ryumin-Light-EUC-V\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,Ryumin-Light-EUC-V\n\
-microsoft-timesmincho-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,Ryumin-Light-EUC-V\n\
\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,GothicBBB-Medium-EUC-V\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,GothicBBB-Medium-EUC-V\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,GothicBBB-Medium-EUC-V\n\
-microsoft-couriergothic-medium-r-*--%d-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*,V,GothicBBB-Medium-EUC-V

! これで Ctrl-\ で日本語入力が出来る
Tgif.DoubleByteInputMethod:    kinput2
Tgif.Lang:                     ja_JP.EUC
Tgif.Modifiers:                false
Tgif.ConvSelection:            _JAPANESE_CONVERSION
Tgif.RyuminShowFontChar:        \244\242
Tgif.GothicBBBShowFontChar:     \244\316
Tgif.Geometry:                  700x400+10+10
!デフォルトのフォントを Ryumin の 24 ポイントに
Tgif.InitialFont:               Ryumin
Tgif.InitialFontSize:           24
Tgif.LightGrayColor:            PeachPuff2
Tgif.DarkGrayColor:             PeachPuff4
! ImageMagic に含まれる convert を使ってビットマップを xpm に変換
Tgif.GifToXpm:			convert %s xpm:- 
Tgif.MaxImportFilters:		2
Tgif.ImportFilter0:     Jpeg jpg convert %s xpm:- 
Tgif.ImportFilter1:     EPS eps convert %s xpm:- 
Tgif.FontSizes:                 8 10 11 12 14 17 18 20 24 25 34 72
ミソは2点で、
・TrueType フォントを使う(描画も充分速い)
・デフォルトでは gif などを import する際に netpbm のコマンドを 使うようになっているが、Image Magic の convert に変更している
ことでしょうか。 X-TT のインストールはここでは書きませんが、最終的に xfontsel で こんなふうに見えていれば そのフォントを使えるということでしょう。 もっとも、Ver.3 の tgif でも最終的に VFlib 対応の gs を使うと TrueType で出力出来ますが、編集中の日本語フォントもきれいにみたかったです。 (これは xfig でもうまくいってなかった。)

だが、ここで一つ問題が。 今まで xfig で描いていたファイルを tgif の obj フォーマットに 変換したい。

そのためには、 pstoedit を使えば良いということなのですが、このリンク先にも書いてあるように、
・VFlib 対応の gs だとうまくいかない
・わしの場合 gs5.10 (日本語化してない)でも失敗した
ということです。結局、ghostscript は slackware の gs 4.03 を 入れて(gs 本体を /usr/local/bin/gs403 として入れて、ライブラリは /usr/local/share/ghostscript/4.03 以下に入れた)、
pstoedit.2.60/src/makefile 中の
CCFLAGS=-DDEFAULTGS=gs

CCFLAGS=-DDEFAULTGS=gs403
に変更しました。
さらに、実はこの pstoedit はわしの g++ で make 出来なかったので、 plamo に含まれる egcs を入れたら make 出来ました。

こうして pstoedit を使えるようにしたのですが、 文字の含まれる ps ファイルは
% pstoedit -f tgif test.ps test.obj
では変換出来ませんでした。ということで、文字は後から tgif で入れ直しです。それでも、xfig で作った ps ファイルを tgif で読めるようになったわけなので、まぁいいか、という感じです。

[後日談]
学振の申請書を書くときなど、「既に印刷されている文書の項目を埋めたい」 ことがあります。生年月日だとか住所とかを相手の配った紙に合わせなけ ればいけない場合です。こういうとき、何を使って書けばいいんだろ。 自分の研究内容を所定の枠の中に書き込め、という話だったら、 TeX で良いのだけれど、項目が a4 紙いっぱいに分散していると、 TeX では面倒になってきます (団体や学会によっては書式を配って いますが)。わしのボスなどは、おもむろに MS Word で書かれますが、 もっとぴったりなのが、ドローツールなんじゃないか、ということで、 久しぶりに Windows95 を立ち上げ、 Corel Draw を立ち上げました。 Corel Draw の方が tgif よりも「見たまま」の文書を印刷するには楽だと 思ったからです。私は今でも Corel Draw や Adobe Illustrator の方が tgif より「多機能」だと思っています。 わしはその機能の大半を無駄にしていますが。 で、最近は Windows はほとんど全く使っていなかったので (研究室の他の人は使っているので全く触らないわけではないが)、 Windows の恐ろしさを忘れていました。 そう、「あ、結構沢山編集したから、セーブしておかないかんな。 ここは Linux じゃないんだ」と、 思った途端、見事に Windows 君が Corel Draw を道連れにしてフリーズ してしまったのです。 その落ち方があまりに見事で、反射的に隣の机の ワークステーション(Solaris)に行って、いつものように このマシンに telnet で入ろうと思いましたが ( Linux がキーボードの入力を受け付けないくらい激しく落ちたときは こうします。滅多にないけど。)、login も糞も出来るわけないか。 あれ、これって NT だったらなんとかなるの? たちの悪いことに、みんな書かれていることですが、こういうとき OSごと くたばってしまうのが問題なんです。 どんな「多機能」なソフトウェアでも、簡単に死んじったら、意味が ないんじゃないか !?

ごめんよ、浮気して。いつか、Corel Draw が Linux に移植 (Corel だとか Caldera だとかが言っていたんじゃないか? Word Perfect の次は Corel Draw だって) される日が 来ても、tgif あんたとは一緒だよ。。。

tgif は何も .Xdefaults に書いた記憶はないのだがデフォルトで a4 縦のサイズの画面を開いてくれます。
Tgif.ShowMeasurement:           true
Tgif.ShowMeasurementUnit:       cm
と ~/.Xdefaults に書くと 、画面の左上にメジャーが出て来ます。cm のところは inch でもいいんだけど、 そこは メートル法の定規を使っている国だからさ。 場合によっては pixel が便利かも。 で、当然のことながら、どんなに激しく編集していても落ちない。 [File]→[PrintExportFormat]を[PS]にしておいて、編集中のファイルを [File]→[Print](^p) すると、preview を gv で簡単に見られます。 編集中に表示される文字の大きさが適当だという 話も聞きますが、四角い日本語フォントでは実用上(学振の書類を書く程度) 問題ありませんでした。しかも、TrueType フォントをそのまま見ながら 編集できるので、編集中後ろから他人に覗かれても、もう恰好悪くありません。

わしは、今まで心のどこかで「いや、実は windows の方が 物理研究者の道具として<使える>部分があるんじゃないか。」と 思っていました。その代表が Corel Draw で、 ほれ、たとえば Corel Draw は鮮やかな立体を簡単に描けるぞ、と。 でも、この考えは今回の書類提出間際の tgif の活躍によって完全に 払拭されました。 そりゃ今でも、UNIX 系でない OS で動くソフトがすぐれている場合も あります。たとえば、作曲 (MIDI シーケンサーや HDR )。でも、 わしの使ってる Performer は Mac OS で動くのさ。割と、割と落ちないよ。。

そういえば、マニュアル (英語版は本家にあります)の日本語訳を tgif-2.13.jman.ps.gz 2.13 までのものだけど置いておきます。このサイトはプライマリで ないので注意。