Replying ======== VM には簡単にメッセージの返信を出すコマンドがあります。そのようなコマン ドが起動された時、VM は 件名や受信者の部分がはっきりしている時にはそれら のヘッダフィールドを埋めます。返信を出す時に件名のフィールドに `"Re: "' を付ける習慣があります。VM はこの習慣を間接的にサポートしています。 `vm-reply-subject-prefix' に入っている文字列を返信のメッセージの件名に付 け加えます。もちろん、既に付いている時には重複して付けるようなことはしま せん。`nil' が入っている場合、これがデフォルトですが、件名の前には何も付 加しません。いずれにせよ、メッセージヘッダを手で修正することは可能です。 VM は幾つかのコマンドで取り込んだテキスト("includede text")を生成し、メッ セージの引用を容易にします。"included text"とは、返信を出すメッセージの コピーで、返信本文と区別できるよう取り込んだテキストの前には、適当な文字 列が置かれます。`vm-included-text-prefix' に設定されている文字列が取り込 んだテキストの前に置かれます。 `vm-included-text-attribution-format' は取り込んだテキストが誰によって書 かれたか、というのを指示するために使います。この変数の値は non-`nil' で ある時には、`vm-summary-format' と同じようなフォーマットの文字列でなくて はなりません。この文字列は展開された後に取り込んだテキストの前に置かれま す。デフォルトでは "someone writes:" の形で表示されますが、お好みにより 日付なども入れることが可能です。Note: Summaries なお、この変数の値が `nil' であった場合にはこのような文章は何も置かれません。 `vm-in-reply-to-format' は返信メッセージの In-Reply-To フィールドのフォー マットを決定します。このフィールドは当然、reply バッファのヘッダの部分に 収まります。`vm-included-text-attribution-format' のように `vm-in-reply-to-format' も `vm-summary-format' と同じフォーマットをした 文字列でなくてはなりません。`nil' が入っているときには、In-Reply-To フィー ルドは挿入されません。 返信用に生成される受信者フィールドは普通、元のメッセージの適当なヘッダ フィールドから単にコピーしてくるだけです。【From: から To: へ, Cc: はそ のまま,etc】 つまり、メールアドレス以外の部分、例えば本名やコメントもそ のまま移します。これが嫌な時には `vm-strip-reply-headers' を non-`nil'に設定します。すると、VM はメールアドレス以外の部分を全 て削り落して reply バッファにコピーします。 返信を書くコマンドは次のようなものがあります。 r (`vm-reply') 今選択しているメッセージの送信者だけに返信を出します。 R (`vm-reply-include-text') 今選択しているメッセージの送信者に元のメッセージを引用して返信を出します。 f (`vm-followup') 今選択しているメッセージの受信者全てに返信メッセージを出します。 F (`vm-followup-include-text') 今選択しているメッセージの受信者全てに元のメッセージを引用した返信を出し ます。 これら 4 つのコマンドは全て数値の引数 N を取ります。引数が与えられた時に は今選択しているメッセージのみではなく、ここから数えて N-1 個、次(負の引 数の時には前)のメッセージ全てに返信を出します。また、これらのコマンドは 全て"replied"フラグを付けますが、これが本当に付くのはメッセージを出した 後でです。また、マークを付けた全てのメッセージの同時に返信を出すというこ とも出来ます。Note: Message Marks もし自分が複数の受信者のうちの一人であるとき、`f' や `F' を使う と、宛先の中に自分のアドレスも含まれることになります。これは `vm-reply-ignore-addresses' の賢明な使い方によって避けられます。こ の変数には、返信を出す時に VM が受信者のフィールドから削除するアドレスの 正規表現のリストを登録します。