オフィスツール?
(LyX,SIAG,Word Perfect,Boomborg keisan etc.)

どうも Linux をデスクトップ用途に使うというと、すぐに出てくる話が ワープロだ、表計算だ、といわゆる「オフィススィート」がどうのこうの、 といった話題です。それから最近は、 gnome でしょうか。

んまぁ、確かにそうしたものが充実してくれる分には嬉しいのかもしれない。 でも、わしのように大学で計算物理化学をやっている分には、 どうもピンときませぬ。だって、今でも十分、「仕事」に使えているからです。 研究に関係のある用途といえば、
・大型計算機の端末として(ktermとrlogin,muleのange-ftpとncftp)
・計算結果の解析(awk,perl,gcc,g77)
・計算結果の図示(gnuplot,ngraph,plotmtv,xplot)
・論文やポスター作り(LaTeX2e+yatex,xdvi,gv,xfig,gimp)
・情報収集(Mew,mnews,Netscape Communicator,lynx)
ってところでしょうけれど、上に挙げたツールで十分足りているといえば 足りているわけです。 ということで、わしの日常生活では
Linux : その他のUNIX(HI-UX,Solaris,SunOS): Windows = 70 : 25 : 5
くらいで、いや本当に。 rloginとかして使っているのを含めたら上の結果なわけで (Windowsはプリンタサーバとしてだし、その他のUNIXは rlogin,telnet,ある いは xhost してるとか)、実際に目にしているのは afterstep な Linux の X window なので、100% Linux といって良いでしょう。

で、研究に直接関係のない用途で Linux に不満があればその他のOSで 代用できればしています。たとえば作曲には Performer というMIDIシーケンサーを MacOS 7.x で使っています。別に Linux 命、ってわけじゃなくて、 Linux で仕事をするのが一番快適だからなだけです。感謝感謝。

そう、わしはワープロよりも、MIDIシーケンサーを Linux+X で使えたら 嬉しい。今でも一応 JAZZ とかあるけど。やっぱり、Performer 級のものを 「死なない OS」で使いたい。いや、Macも頻繁にフリーズしなければ、 それでいいんですが。

だから、どうしてもワープロが欲しい、なんて事態は永久に来ないわけで、 Linux ユーザの何割かはそういう人だと思う。でも、ワープロがあったら 良いかもしれない、という場合もある。たとえば、 年に一度の「飲み会の案内」なんて用途には良いかもしれない。 あ、でも Corel Draw みたいな、愉しげなドローツールで描いた方が 楽しいかもしれませんが。

うーむ、いわゆる「ビジネス」だと、講習会の教科書だとか、 プログラムの仕様書だとか、を「WordやExcel」で書かされたことがあった、 そういえば。そういう人にはワープロも必要なのか?

というか、永遠に TeX が必要ない人にはワープロの方がとっつきやすくて いいだろう、というのは感じます。Word がフリーズする前に文書を 書き上げてしまうことが人生の 99% だったら問題はないし、 数式を一つ入れたのでもう一度 式の番号を振り直さなければいけなくなる なんて事態は一生来ない人だったら Word を使う辛さがわからないわけだし。

と、ここまで引っ張って、でもわしも LyX なら使ってみたいと思ったことが あります。
LyX日本語化キットのページ
LyX の最大の特徴は、WYSWIG なエディタなのですが、LaTeX のソースを 作成するエディタであることです。ということで、
LyX 上でこんな文書を作ってみて
xdviでプレビューする
ということが出来ます。さらに gv でプレビューしたり、出来た ポストスクリプトファイルを印刷できます。

うーむ、でもわしは pLaTeX2e + yatex で満足してしまっている。。