すごくいい映画だから見に来てください、と申し上げたい。(でも、映画を作ると誰でも思うのかな)、今年のぴあの映画祭に出品するので、もし、入賞すれば上映されるでしょう。
映画作っている人はみんな知ってると思うけど、映画って、とても素敵な共同作業なのです。みんな、それぞれいるべき位置があって、それぞれの色を発しつつ、一つの空気に包まれるの。僕はちょっとした役と音楽を少々という参加だったけど、。重病を押して指揮をとりつづけた監督の早藤さんかっこよかったよ。カメラの板さんは、静かな人だけど、彼がなにかを言えばみんな納得する存在感があった。あずみさんは遠足にいくときに送り出すお母さんと先生みたいな、両方の役をやってたし、総大将ひげの坪川はもっともいい味を出していた。
そう、出来上がった映画は、なんともいえない時代背景の中で、異様なやわらかさと淡い光を放っている。僕は10代の頃から、木彫りの少女の幻影を抱えていたのだけれど、その童話的な空間から、ある種のわい雑さと生命力を得て動き始めているという感触がここにはある。
僕が弾いた旋律は、12月にはじめてロケに参加したときに、多摩の雑木林のざわめきの中からふっと湧いてきた旋律なんだ。 今度映画を作るときは、全部の音楽作りたいと思いましたよ。