Mademoiselle Laila

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うたってよ ライラ

噴水のそばで

おどってよ ライラ

日時計のまわりで

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ほら 木陰にチェロ弾きがいて

ほら 石畳でアコーディオン弾きがうたっている

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わらってよ ライラ

ぼくらが寂しいときに

うけとってよ ライラ

ぼくが花束をなげたら

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おろしたての窓から 広場へと 鳥たちが飛ぶ

秋の色の うた や うた で街が溢れる

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手をふってよ ライラ

ぼくの声が聞こえたら

キスしてよ ライラ

ぼくが 楽器をおいたら

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1994 Orpheus Gauche