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 ディキシーバンド。市内の目抜き通り、ネフスキー通りの 一番目立つところで演奏していた。ドラムのおっさんのノリが 最高で、騒ぐは踊るは。
 今どき、世界中の少年はアメリカナイズされていて、足はナイキもどき、 Tシャツには「Jourdan」なんて書いてあって、こいつらがROCKYの「ソ連」の チャンピオンと闘ったやつなんか見たら、どういう気分になるんだか と余計な心配をしてみたものだが、おやじもすっかり気分はニューオリンズ、 ってとこか。
 ドラム、バンジョー、トランペット、クラリネット、ユーホニウム(で いいのかな?)という編成だったのだが、トランペットのミュート(弱音器)に 普通のペットボトルの上を切り取ったものを使っているのがお茶目だった。
 足を立ち止めて聞くのは旅行者が多い、というのは日本と同じだなあ、と 思った。このあたりの内気なところは共感出来る。
 さて、この背景の黄色い建物はかのフィルハーモニーが入っている建物で、 コンサートを聞きに行ったのであった。