.Lastupdate: Wed Jan 6 15:58:36 2021.

Let's note CF-RZ8 が一番良いという話

現在の移動の友 Panasonic Let's note CF-RZ8/ プレミアム/ジェットブラック (2019.8〜)
CPU : Core i7-8500Y
Memory : 16 GB
SSD : 2 TB(PCIe)
Monitor : 10.1 WUXGA IPS 静電タッチパネル 2in1
OS : Windows10 Pro, Ubuntu 15.4 (in Oracle VM VirtualBox)

前回の Let's note がほぼ完ぺきだったので,踏襲. 県大ブルーのカバーと,ローマ字だけのキーボードにしました. 目立った変化は,PCIe 2 TB の SSD で,これだけで 13 万円弱しましたが, ファイルへのアクセスが劇的に速くなりました. 前のマシンだと, 同じディレクトリにファイルが沢山(といっても 100 を超えるくらい)あると 若干モッサリしました. ハイバネ状態からの復帰も,若干速くなりました. 国際学会で外国人に羨ましがられるマシンです. Oracle VM Virtual Box 内に Ubuntu を入れてます.

で,現在の「デスクトップ」の Linux 環境は,こちらです.

こちらが,1999 年のデスクトップですので,

ほとんど変わっていません(爆).

ちなみに,当サイトの 登場人物(マシン?) のページに書いているように,今の,デスクトップ PC は 3 代目 Mac Pro です.

本命の林檎 Mac Pro (2020.12〜)
CPU : Intel Xeon W-3245? (22 MB ), 4.4 GHz, 16 Core, 1280 Gflops
Memory : 224 GB 2,933 MHz DDR4
SSD : 2+4 TB
グラフィックボード : Radeon Pro 580X(8GB GDDR5メモリ搭載)
OS : MacOS X Big Sur
Monitor 1: Dell U3415W 34インチワイド曲面モニタ
Monitor 2: EIZO FlexScan EV2730Q


Mac が BSD になってから,UNIX として使えるし,中で Windows が 動くし(サラリーマン研究者は事務用に Windows がないと死にます. VMWare Fusion のお客様です),実は Linux はクラスター計算機や スパコン上の OS になっていました. で,モニターは,5 年前に買ったものですが,めちゃめちゃ大きいです. Dell の奴は湾曲していて,EIZO の奴は真っ四角です. が,Dell の奴に Emacs を映していて,EIZO の奴に Terminal を 映しているだけで,本質的には上の画像と変わりません.

ノート PC に関しては,
 Sony Vaio SR1G/BP (2001.5〜2008.6)

なので,2001 年から 2008 年まではデュアルブートで Debian 環境を使っていたのでした. でも,2006 年に東京-名古屋の単身赴任生活が終わってからは, 基本的に作業は会社の研究室でしかしてなくて, それは Mac Pro だったわけか. 出張用にはいろんなノートを購入していたけれども, デュアルブート機ではなかった. 途中,Let's Note の R4 など,現在の RZ8 の先行機種も 使ってましたが. つまり,数年間は Linux のデスクトップは使ってなかった.

出張用ノート PC に Ubuntu を突込みはじめたのは,
Fujitsu Lifebook PH74/CN (2011.07〜2015.9)

からですな.この頃に,自分の研究室になって予算が自由になったので, 出張をどんどん入れるようになりました. で,外出先で研究をすることが増えて,Ubuntu が必要になった次第.

NEC Lavie G type Z (2012.12〜2015.9)

も使ってたんですが,これはダメでした.何がかって, バッテリーの交換ができない. 結局,外付けのブースター電源を買ったのですが, なんだか馬鹿らしい. 何故か若干非力だったので,結局,上の Lifebook の方を 持ち歩く機会が多かった記憶があります.

で,今の「Virtual Box に Ubuntu」という形に落ち着いたのは,5年前の
Panasonic Let's note CF-RZ5 生協モデル (2015.11〜2019.8)

からということになります.

CF-RZ5 と CF-RZ8 はほとんど操作性の違いはありません. パワポの資料を沢山たちあげて編集しまくっても落ちないし, Adobe もサブスクリプトになってしまって久しいので, Illustrator やら Photoshop やら Premier やら何でも突っ込んでます. 新型コロナの時代になってからは,研究室のメンバーとのやりとりは Slack でやるようになり,Zoom などでミーティングをするのですが, この手のツールは Windows 上で普通にサクサク動いています. 要するに,普通のデスクトップと違うのは,画面の大きさくらいなものになりました. まあ,RZ は 40 万円以上もするので,同時代の標準的なツールくらい 当然動け,と思いますが.

あるいは,うちの研究室は, ovito のヘヴィー・ユーザーなのですが(ちょっとした自慢),

ovito もサクっと動きます.

で,僕らは結局,こういうソフト,出来れば枯れたソフトと最新のものを 両方,使いたいだけであって,ネットワークだとか画像や音とかの デバイスの設定をせっせとやりたいというわけではないのです. ってことで,もう,この Virtual Box の環境で最高ではないか, と思う次第です.

Mac Book (Pro, Air) との比較

で,このマシンの対抗馬ですが,常に Mac が頭によぎるのは仕方がないでしょう.

うちでも, Mac Book Air などを使ったこともあります. というか,研究室のメンバーが 20 人ほどいますので, サーバ以外に,デスクトップまたはノートについて, 毎年 10 台ほどの計算機を新しく買っています (一人につき,ノートとデスクトップの 2 台で,20 人分で 40 台. 4 年持たせることを考えると,1 年で 10 台前後). なので,比較も十分したのですが,やっぱ Mac のノートはダメだ. 決定的に以下の点が,私的にはダメです.

1. 重い: 1 kg 以上する.iPad Pro と CF-RZ の両方持ちがちょうどよい.
2. バッテリーの交換ができない: ヘヴィーユーザーのことを考えていない. 私は満充電したバッテリーをいつも 2 つカバンに入れてます.合計 3 つあれば, 1 泊 2 日程度の出張なら心配ありません.また,バッテリーは毎日充放電してると 数か月でヘタってくる生ものです.一個 8,000 円程度のバッテリーは消耗品です. いちいち交換のためにショップに出向いていられるか.また,外付けのブースターは CF-RZ のバッテリーより体感で 2 倍以上重いです.意味がない.
3. 外付けアダプターがないと画像すら出せない: おっちょこちょいな人は,これでは出張できません.というか,立派な研究者の 皆さんが,外付けアダプターを持ってないためにプレゼン時にまごまごしている姿を 何度も見ました.本当にあれは間抜けだ.
4. タッチパネルじゃない: これくらい小さいパソコンだと,画面と顔の距離がかなり近い状態で使います. 家の中でごろんと寝ながら上を向いたりする.そしたら,画面を触りたくなるのは 人情です.デスクトップの距離感では必要ありませんが. で,あの間抜けなあのリボンは何ですか?

じゃあ,Let's Note の欠点は何かといったら,,,

5. Mac OS じゃない: ことくらいです. 上述のように,Mac を使う理由は BSD だから,なので, Virtual Box で普通に Linux 環境が動くのだったら, それで十分です.

8 コアの M1 が爆速だそうなのは,ちょっと羨ましいですが, CF-RZ のプレミアムエディションだったら,それ以外のメモリが 16 G であることや,2 T の SSD であるところは一緒で,モニターも まあ十分です.Retina ディスプレイを愛でるのは,iPad Pro で 良いです.写真を取ったりするのもそっちですので. そもそも,デスクトップは M1 になるのが怖くて, 100 万円もする現行 Mac Pro を慌てて買った次第なので (昔の CPU の激変を何度も体感しているので), 冒険する気にもならないし...

それにしても,どうして,こんなことを敢えて書いてるのかというと, いえ,いまどき研究者として大学に残ってもロクなことはありません. 給料は低いし,なかなかパーマネントになれないし, 大企業なら存在するコンプライアンスというものがないブラックな職場 である場合が多いし. しかし,それなりの研究費があれば,計算機環境として 不満がかなり,ない,状態になれるということを 書いておきました.20 数年かかった... 5 年ほど前までは,企業にいても結構自由に計算機環境を 整えられましたが,今の日本のトラッドな大企業だったら Mac はダメ,Linux は論外,Windows もセキュリティソフトを 入れて新しいソフトの利用はダメ,といった感じで 酷い状況でしょう.大学は,そこは自由です. このページをご覧になるような人にとっては, とても大事なことだと理解していただけると思う次第.