Let's note CF-QV1 に乗り換えられるか,という話
現在の移動の友 Panasonic Let's note CF-QV1 生協モデル (2022.9〜) CPU : Core i7-1165G7 (4 core) Memory : 32 GB SSD : 2 TB(PCIe) Monitor : 12.0型(3:2)WQXGA+ TFT 静電タッチパネル 2in1 OS : Windows10 Pro, Ubuntu 22.04 (in Oracle VM VirtualBox)
に乗り換えられるか,という話です.比較対象は RZ8 です. Let's note CF-RZ8 が一番良いという話 に書いたように,RZ8 で,かなり完ぺきでした.
現在の移動の友 Panasonic Let's note CF-RZ8/ プレミアム/ジェットブラック (2019.8〜) CPU : Core i7-8500Y Memory : 16 GB SSD : 2 TB(PCIe) Monitor : 10.1 WUXGA IPS 静電タッチパネル 2in1 OS : Windows10 Pro, Ubuntu 15.4 (in Oracle VM VirtualBox)
なので,「強いて言うと QV1 は何が良いか」をいわねばなりません. RZ8 は 775g,QV1 は 989g.つまり,この 214g の差を補って余りある 魅力がなければ,「小さいけどフルスペックな RZ8 が王者」という状態は ひっくり帰りません.パナソニックは 10 インチモデルを何故捨てたのか, ほんまに捨てたんか,という本質的な課題にもつながります.
画面が広い
こちらが RZ8
こちらが QV1
これに尽きるかも!この違いって,どこで出てくるかというと, まあ,こうやって web を見てるときの視認性もあるんですが, 多分,RZ8 と QV1 という微妙な戦いをしているときは, 「Illustrator や Photoshop が映るか」になるのでは. 私ゃ授業で Matlab を使って教えていますが,Matlab だったら RZ8 でも十分でした.まして,普段使ってるターミナルや emacs の類は問題ないです.MS Office 系も,まあ,RZ8 で 大丈夫です.海外出張してホテルでプレゼン資料を作成したり, といった作業は,RZ8 あるいは先代の RZ5 でも十分でした. だから,ほぼ RZ で生きていけると思うわけです.
が,やっぱ Adobe 系のソフトは画面を贅沢に使うから (当然,DTM や楽譜を作る系のソフトも大画面を要求するが, それは趣味の話なので「出張先のホテルで」という話には入らない), まあ,これが使えると,良いは良い. まあ,あまり真剣に Illustrator は使いませんが. 某ニュースレターの作成担当も無事にクビになったし(笑).
Adobe Premiere を開いた感じ.
これくらいあると,動画編集も視認性が良いかも.
4 コア 32 GB メモリ
って,書いていたら,なんだか Linux のページであることを忘れて しまっていた.今となっては,手元のノートは OS が何であるかは,わりと どうでもいいのかもしれない. Let's note CF-RZ8 が一番良いという話 で書いたように,MacBook の電池が外付けで,HDMI 端子とかが てんこ盛りだったら,かなり Mac に行きそうだし. だって私は「emacs, bash, TeX が動かない PC は嫌だ.」ってだけなので, Mac だったら,わざわざ Linux を入れなくても生きていける状態になってしまってるので. 実際,研究室のメインの PC は歴代 Mac Pro だし.
では,Linux は?って話なのですが,RZ8 の頃は,Oracle VM Virtual Box で Ubuntu を動かしていたのですが,実はサクサク動くのは Ubuntu 15.04 でした. もう 7 年前の OS ですよ.まあ,Linux なのである程度古くても大丈夫なのですが. 最新の Ubuntu は,自宅の Fujitsu LIFEBOOK WN1/D2 では,ちゃんと最新型が動いてたんですが.やっぱ,そこはモッサリ! で,4 コア 32 GB になって何が良かったって,普通に Ubuntu 22.04 が 動くよってことです.こんな感じ.
いや,もう全然,見た目は 15.04 と変わらないわけですが, これから,いろいろ幸せになれるのかもしれない.
で,この,「ノート PC における Linux の意義」は何かというと, 研究室の計算機環境にサクっと入れるからです. 自分がシミュレーション学の研究をする,というのも当然ありますが, 研究室を運営するようになって久しいわけだ. 研究室の学生さんたちが作業し終わったファイルは,我々はクラウドには 置かないで研究室のサーバに保管してある. 十分なセキュリティを確保して,サクっとマウントするためには, やっぱ Windows よりも Linux 環境の方が安全安心で, 余分なこと(Cygwin との相性とか)を考えずに済んで楽ちんです.
古い方の PC からの移行方法なのですが,もう,OS (Ubuntu)は クリーンインストールしてしまいます.で,自分のホームディレクトリ以下を ごっそり,全部の設定ファイルを tgz してきて移せば, ほぼ完ぺきにそのまま動きます. 足りないソフトは sudo apt-get install hogehoge しまくるだけ. ssh 関連も,emacs も,TeX 環境も,全部それで OK でした. それでもまあ,Windows と Linux の環境を移行するだけで 三連休は使いましたが. ふと思うのですが,パソコン環境の移行って,三連休は使うじゃん. ノート PC と,デスクトップと,3-4 年に一回移行してるわけですが, すると,結構,休日を使うのですね. 1.5-2 年に一回くらい.自宅マシンも入れたら,1 年に一回くらいに なっちゃってる. ちょっと,イラっとします.大して幸福になったわけでもないのに(笑). 以前,使えたソフトが使えるようになってるだけなのに. けどまあ,最近は Windows 環境も,Ubuntu も, 「ホーム以下をコピペ」で,だいぶ大丈夫になってきています.
そうそう,マシンパワーのことを書こうと思ったら Linux のことだけを書いていたので 他のことを書くと,ハイバネから復帰したときの wifi を拾う速度が速い のは 結構助かります.というか,iPad Pro とかでその悩みを感じたことがないので, これも RZ と QV の比較ということになりますが. 電車などでは,iPad Pro で何かを読んでいて,ふときになることが あって,沢山文字列を書き込んだり,ファイルを転送したり,といった ときにノート PC を立ち上げることが多い. つまり,使い始めるときにネット環境と連動してもらわないと困ることが多い. そういうときに,wifi を拾うのが速いとストレスが減ります.
また,指の認証も素晴らしいです.人差し指と親指を登録しましたが, ほとんど親指でやってます.一瞬でハイバネから復帰します. 自宅の富士通のノート PC で画面認証もやってたのですが, 子供と私の区別がつかないことがわかって,やめました(笑). 指紋認証は大丈夫なのかしらん.
FV シリーズに行かないわけ
で,この 1kg 弱のオーダーになってきたら,Let's Note には FV シリーズがあるわけです.今だと FV3 とか. 画面は 14 インチで,6 コアの CPU になる. しかも,地味に SSD の 2 枚刺しができるので 4T になる. 重さも,一番軽い奴だと 0.999kg だそうですよ.
まあ,文句をいうと,やっぱり 14 インチだとデカい.広げた感じが サイズ感比較を見ると,横幅で FV は 308.6 mm で QV は 273.0 mm なので 3cm くらい違う.これは,まあまあ違います.新幹線や飛行機の座席とかを考えると. 「小さい」方が正義です.あとは, FV シリーズの比較 を見るとわかるけど, Core i7 にしてタッチパネルをつけると 105g のアップです. この手の,軽量モバイルにはタッチパネルは必要. で,バッテリー L がありますよ,っと言われたらつけるタイプなので ( Fujitsu Lifebook PH74/CN のときに, 光学ドライブの場所にバッテリーを入れて二重装備にしたら快適だった!), 大体,この機種は 1.2kg のオーダーだと思ってよい. っとすると,RZ の 0.8 kg 弱,QV の 1.0 kg 弱,FV の 1.2 kg 程度と スケールできるわけです.RZ がないなら次善の策として QV ということです.
バッテリーを L にするという話がでてきたけど,僕は普段から RZ の外付けバッテリーを 本体に刺したものとは別に 2 個,鞄に入れています.400g するけど,これが正義. AC アダプターにつけるタイプの外付けバッテリーって本当意味がない. バッテリーからバッテリーにエネルギーを移し替えるだけでロスが生じるわけだし, 線がビローンと出るだけで,もう機動力が半減じゃん. NEC Lavie G type Z のときに,この方式では 痛い目にあってました.これやると軽くなるんだけど,絶対ダメ. Mac のノートがダメなのも,僕が今の VAIO を買わない理由もこれ.
なんか,昔のノート PC 遍歴をたどる旅のような記述になってきましたが, 結局,RZ8 から QV1 に移行するということは, 1.3 kg だった SONY の SR1 から 1.9 kg だった Fjitsu の MG12 に移るような,気分です.ま,重くなっても多機能になればいいか, みたいな.いえ,でも当時は 2001 年から 2005 年は 東京から愛知に単身赴任していたのですが,持ち運ぶのはもっぱら SR1 の方だった.まあ,それに比べると,QV1 は 1kg になってるから 有意に軽くなってる. Panasonic Let's note LIGHT R4 CF-R4 も持ってた時期がありましたが, あれが超ハイスペックになったような感じか.
ちなみに,新幹線の座席で 14 インチはちょっと大きいのではないか.QV だと,じゃがりこと共存できる.
まとめ
ってことで,7 年間 RZ5, RZ8 と付き合ってきた RZ との蜜月ですが, 今月から QV1 になりました.昔の人々を思い出すと,まあ,1 kg で このスペックだと良いのかなと思います. うーむ,でもこれが最終形なのかな? まあ,また 10 インチの後継が出たら買いそうですが. そのときには,投影面積は RZ 程度で,画面の大きさは 11 あるいは 12 インチあると良い気がします.そんで 800g くらいだったら, すぐにでも買い替えるかも.
Let's Note は年間 7-80 万台売れていて,その中で 10 インチの占める割合は知りませんが,まあ,1 万台とかなのかな. でも,キレッキレの研究者は,結構 RZ を持ってましたよ. 別に自分がそうだと言うのではなくて. やっぱり,小さくて,パワポを普通に編集できて表示できる程度の スペックがあるのは大事です.エクセルシートとにらめっこする タイプのビジネスマンには RZ は小さすぎるのかなあ. でも,神戸でシミュレーション学を研究する者として, 神戸の地産地消の世界最高の PC を使い続ける喜びを継続したいし, それって,QV1 も結構良いところまで行ってるけど, QV と RZ の継ぎ目みたいなところに,僕の正解はある気がします. これ買ってる人々ってすでに,30 万,40 万を出すのは へっちゃらな人々なので,60 万とかでもいいので,最高の奴を 見せて欲しい. 引き続き,よろしくお願いいたします.