2017 年の What's New!
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12 月 31 日: 多謝
お陰様で,研究室も軌道に乗ってきました. ポスドク2名,博士2年1名,博士0年(来春以降入る予定で共同研究をはじめてる人々)4名, 修士5名,研究生1名,秘書さん1名,という感じで増えてきまして, 高専生3名,高校生1名も出入りしています. 高校生からアラフォーの社会人まで,研究をはじめるのはいつでもいいと思うのです. わし自身,大学1年目を留年したときに研究をはじめたし.
うちの研究室は皆さん優秀です.地方公立大といっても特殊な独立大学院なので, 社会人は全員旧帝大を出てるし,全国から集めているプロパーの院生も有名進学校を出てる, っていう話だけではなくて,M2 が全員,すごい学会賞を取り続けています. 1年目のM2は国内で各年度2名しか取れない学生奨励賞をいただきましたし, 2年目のM2は4年に一度しか開催されない分野最大の世界大会で発表した2名とも ポスター賞を世界の若手教員の方々などに交じっていただきました. どうも,学生の中にたまたま優秀な人がいた,という話でも, 先生が優秀だとかセンスが良いだとか,そういう話でもないのです. ともかく結果論的に来年のM2の方々にすごいプレッシャーです.こんなに実力主義,成果主義だったとは. ちなみに,わし自身は34歳まで無冠でしたが...
今年は,欧米にも行きましたが, 春から韓国,マレーシア,中国,ベトナムとアジア各国を訪問しました. 前職は独立した研究所であり事業所がないので, 欧米にいって交流してきた,勉強してきた,宣伝してきた,とは言いやすいのですが アジアは評価されないので,ついつい欧米ばかり行ってました. 中国は,高鉄もまっすぐで 300km/h を超えても揺れないし, 研究費も日本の研究者とほぼ同等です.イメージががらっと変わりました. ベトナムの訪問した計算物理や理論物理の研究室の皆さんは, ものすごく親日です.アジアに向き合っていかねばと思いました.
音楽は,なかなか思ったようにできませんが,カルテットの仲間を得つつあったり, ラフマニノフのチェロソナタを遊んでくれそうな方がいたり, ぼちぼちです.7月には,青少年オケの60周年の記念演奏に出させて いただきました.チェロパートは,自分以外は全員プロかプロ級. あははって感じでしたが,良い体験でした.
ともかくも,来年も宜しくお願いいたします.
2 月 9 日: 極北について
女房がよければ、かなしみは半分に、よろこびは倍になる。「極北の犬トヨン」
ひどく汗をかいた動物に,すぐにえさをやるのは禁物だ.そんなことをするのは,毒なんだ.
(トナカイを酷使して長距離を移動したときの言葉.まずは汗をふいてやるそうです.)
おまえはツンドラのむすこじゃないか.犬は人間の友だちなんだ.神さまは,人間をつくるとすぐに,犬をその「つれ」としてくださったのだ.犬は人間のために猟をし,人間のためにはたらき,人間とその家畜を守ってくれる.いいか,犬のありがたさを知らなきゃいけない.
(俺は犬を飼っていなくて大丈夫か,と思います.)
このあたりにすんでいる人たちはみなそうだが,グランも流刑になった政治犯人には,なにか大きな神秘的な力がそなわっているように思い込んでいた.そうでないことには,どうしてかれらはあの絶大な権力を守った皇帝を相手にしてたたかうことができるだろうか?
(今の活動家の方々も,こんなに立派に扱われると良いですね.)
ことわざにも,「火は火花のうちに消せ.」というからな.
(性根の悪い知り合いの少年を引き取ったけど,娘にレイプ未遂を起こされて追い出したときの主人公の言葉.)
「なあ,おかしいじゃないか?むかし,おれたちが所帯をもちはじめたばかりのころは,心配ごとは,いまよりうんとたくさんあったのに,おれたちは,なんでもたりていた.(中略)が,今は金,金,金だ.むろん,トナカイをすこし売りとばせばいいわけだが,さんざん苦労して家畜を手に入れておいて,それを金にかえるためにばらばらに売り飛ばすんだったら,いったいどういう意味があるんだ?(中略)おまえの考えはどうだ?」 「そうね.トナカイを見てると,たのしくなるわ.」 しかし,アンナは,夫より実際的だったから非難めいた口をきかずにはいられなかった.
(で,どうしてロシア風=近代的な家を借金してまで買ったかを指摘する)
幸福は,つかまえて,すぐにかごの中にとじこめることのできる小鳥のようなものではないと,いまはグランでさえも思っていた.
(児童文学というよりも,オッサンが読むべきものですね.それとも,ようやく,小学校6年生くらいの知能に自分がなったのか.)