K-City FM "Sincerely for you"
6月1日にK-City FMで放送されました"Sincerely for you"の"Welcome K-City"の コーナーをHTMLに起こしていただきました。
当日の状況はWhat's Newを御覧いただきたいのですが、 40分の放送をHTMLに起こすのは、これからそんなにないでしょう。:)
理恵ちゃんありがとう。さて、この番組のDJはとってもチャーミングで突っ込みのするどい小島ケイさんと、 すごく博識で暖かい伊藤さんでした。毎週日曜日の夜に4時間も ぶっとおしで番組を支えられていて、すごいなあと鷲は思いました。 今回は伊藤明彦さんからメッセージをいただいています。(まだUPしてません!)
それでは、Web上でFMを、どうぞ。
(い(伊藤さん)) 早速、今日のゲストをお迎えいたしましょう。オルフェウス・ゴーシュの皆さんです。
(段) 初めまして。オルフェウス・ゴーシュです。
(こ(小島さん)) こんばんは。小島です。
(い) こんばんは。伊藤です。よろしくお願いします。
(鷲) よろしくお願いします。
(こ) 自己紹介をしていただきましょうか。
(い) 今このスタジオの中に4人いるんですけれども、3人が帽子をかぶっている状態なんですよ。
(こ) こうなったら、私、このカチューシじゃ許してくれないかなという、今日。
(い) では、お名前と演奏する楽器を教えてください。
(段) 熊沢段です。アコーディオンとヴォーカルを務めています。よろしくお願いします。
(い) 段さんというのは、階段の段で段さん。本名ですね。
(こ) いいなあ。かっこいい名前。
(い) こちら、もう一方。
(鷲) チェロとキーボードの鷲津仁志と申します。
(い) 鷲津さんは何かにこやかで。
(こ) そう、優しい雰囲気なの。本人、照れていますけれども。今日は、アコーディオンとチェロのユニットということで、オルフェウス・ゴーシュのお二人に来ていただいています。このオルフェウス・ゴーシュという名前なんですが、きれいな名前ですよね。この名前はどうやって決めたんですか。
(段) そうですね、相棒に話していただきましょう。
(こ) 相棒ということは鷲津さん、お願いします。
(鷲) オルフェウスというのはギリシャ神話の音楽の神様の名前なんですけれども、竪琴弾きなんです。アコーディオンは手風琴と漢字で書きますので、それで。ゴーシュは宮沢賢治の童話からとりました。
(こ) チェロ弾きのゴーシュですね。
(い) 音楽的にどういった感じの音楽ですか。
(鷲) 聴いていただくしかないですね。
(い) 一応アコーディオンとチェロの二人のユニットということで、歌も歌われます?
(段) 歌も歌います。踊りも踊ります。
(こ) 踊りも踊る!もうお見せできないのが残念だわという感じかしらね。
(い) では、踊っていただきましょう。
(こ) では、一曲目どうぞ(笑)
(い) 次は、今日はお二人に曲を用意していただいております。まず最初に、一曲目お届けしましょう。(い) 今日のウェルカムKシティーのコーナーは、チェロとアコーディオンの二重奏のユニット、オルフェウス・ゴーシュのお二人に来ていただいておりますけれども、ただいまお聞きいただいた曲というのはどういったタイトルなんですか。
(鷲) 「マドモアゼル ライラ」といいます。
(こ) 「マドモアゼル」に続いてその後「ライラ」ということは、「ライラ」は名前ですね。
(鷲) アラビア語で「月」という意味で、日本語でいうと「月子さん」というような女の子の名前です。
(こ) 「月子さん」ね。きれいな名前だわ。
(段) もっと逸話があるんじゃないの、ライラちゃんに……
(こ) 月子ちゃんていう、もしかしたら昔好きだったコがいるとか。
(鷲) ライラちゃんというコがいまして、ちょっとアラビア語を習っていたときに、マレーシアと日本と中国の混血の女の子ですごくきれいな人がいたんです。もし、この放送を聴いていたら……それ以来会えなくなってしまって。
(こ) 済みません、FAXください。鷲津さんがライラに会いたい、会いたい、会いたいコールをしております。鷲津さんのライラちゃん、FAX番号は?
(い) 044……まで、ライラさん、待ってます。
(こ) ライラさん、待ってます。
(い) でも、日本にいらっしゃるんですか。
(鷲) そうですね、いま日本にいるみたいです。
(こ) もしかしたら情報は薄くは入ってきているんですね。
(鷲) いえ、特に。もう全然なんですよ。
(段) でも、失礼な話ですよ。僕が最初に作った曲に惚れちゃった女の子の名前を付けているんですからね。
(い) 曲のタイトルだけ付けたの?ハッハッハ……
(こ) そうしたら、この「マドモアゼル ライラ」は熊沢さんが作曲されて?
(段) そうです。初めて作った曲なんです。そして、この曲で初めて合わせたという。
(い) それはいつ頃?
(段) かれこれ3年前です。
(い) では、組んで3年になるの。
(こ) ライラちゃんと知り合ったのは?
(鷲) その頃ですね。
(い) ほらほら、厳しいよ、その辺のつっこみ。
(こ) 厳しいのよ、私、そういう女性関係の。チェックするのが趣味なの。でも、いい曲で、きれいな曲でライラちゃんて感じ。
(い) この曲を作った熊沢さん、アコーディオンとの出会いというのは?
(段) これがまた、話したら明日までかかっちゃうので、かいつまんで。
(こ) 短くね。
(段) どうしましょう。友達に屋根の上でアコーディオンを弾く男がいたんですよ。
(い) 変わったお友達が。
(こ) バイオリンじゃなくてね。
(段) 屋根の上のアコーディオン弾きなんですけれどもね。そいつの家に行っているうちにだんだん弾きたくなってきて、いざ僕が触らしてくれと言ったら、おまえには触らせない、おれよりうまく弾きそうな気がするんだと訳の分からないことを言いまして……
(こ) でも、そんな気がするのよ。本当に予感てあるからね。
(段) それで、次に日に買ってしまったんですね。
(こ) 買った?最初は幾らぐらいの買ったんですか?
(段) 最初って、今使っているのも同じなんですけれどもね。神保町の楽器屋で9万8千円で売っていたわけです。
(い) 9万8千円で買ったアコーディオン、結構大事に物を使う?
(段) そうですね。
(鷲) そうかな?
(こ) そうかな?
(い) 今どきの若い者にしてはすごくかっこも味があるんですよ。
(鷲) よく言われます。
(こ) そうですね。だって、熊沢さんの方が21歳、鷲津さんが27歳……
(鷲) 26歳。
(こ) ごめんなさい、26歳。
(い) 二人ともまだ学生さんなんだよね。
(鷲) 一応……
(こ) 年齢を聞いた後にそういうふりするのやめなさいよ。
(い) え?だって、いいじゃないですか。(い) 学校はどちらですか。
(段) 僕は文化学院というお茶の水のユニークな学校です。
(い) 文化学院、米米クラブの?
(段) そのとおりです。
(こ) ユニークな学生さんが多いでしょう?
(段) そうですね。アクのぶつかり合いみたいな。
(こ) 普通の人を探すのが難しいという感じかな?
(い) 割と熊沢君は普通の方?
(段) そうですね。
(鷲) そうかな?
(こ) そうかな?
(い) 調味料に例えると、子持ち昆布。
(こ) 子持ち昆布?それ調味料じゃないだろ。
(い) やはり昆布系のかめばかむほど味が出る。
(こ) ああ、なるほど。では、だし昆布ということで。
(段) ありがとうございます。
(こ) 熊沢さんがだし昆布、では、鷲津さんは?
(い) 鷲津さんは何だろうな。
(こ) すごくソフトでマイルドだから、万能調味薬というか、味の素系、何に入れてもおいしくなりますよという感じ。
(い) 本だしという感じはあるよね。
(こ) 本だし?
(鷲) 和風ですね。
(こ) 私がこうやってグルタミン酸系でおいしいものを言っているときに、本だしでくるかな、いって感じ。
(段) ちゃんと相棒を引き立ててくれますしね、やはり味の素ですよ。
(こ) 今のうまいね、熊沢さんの方。熊沢さん、ポイント一点ゲットって感じ。
(段) さあ、最後までに何点とれるか。
(い) では、年齢差6歳あるんですか?
(段) そうですね。
(い) それで、普段はどんなつき合いを?
(段) 何にも接点のないこの二人が音楽をやってしまったところにおもしろさがありますね。
(こ) なるほど。
(い) でも、見た感じは十分接点があるような気がするけどな。
(こ) 服装?帽子にこだわっていて、二人とも帽子をかぶってて?
(段) これはステージ衣装であり……
(鷲) ストリートの衣装。
(こ) ファッションからいっちゃうと、熊沢さんが、帽子の名前、どうぞ。
(鷲) ハンチングです。
(こ) ハンチングって言わなかったじゃない。
(段) さっき、鳥打ち帽って。
(い) 今どき手風琴とか鳥打ち帽というボキャブラリーを持つというのは……
(こ) 26歳とは思えないボキャブラだね。
(段) あれ、27歳じゃなかった?
(こ) いやあね、26歳だって言ってるじゃないのよ!それで、鷲津さんの帽子が、何かノッポさん?わかる?ノッポさんて。ノッポさんがかぶっているような帽子をかぶっているんですよね。
(鷲) 最近、小山田圭吾とかも言われます。。。
(段) というか、言われたいらしいんですよね。
(こ) ごめんなさい。ノッポさん改め小山田圭吾の方で。
(い) 二人で意見が食い違ったりしないの?けんかとかしない?
(鷲) しょっちゅうですよ。
(段) これはもう僕は逆に自慢したいですね。世界で唯一けんかできる相手です。
(い) けんかするほど仲がいい。
(こ) 鷲津さんなんて、すべて許してくれそうだもん。
(段) いや、そんなことないですよ。
(鷲) 許しませんね、とか言って。でも、結局音楽上のことですからね。
(い) 鷲津さん、にこやかだから怒る姿とか想像つかないんですよね。
(こ) 想像つかないの。だって、目尻には笑いじわがあるんだよ。
(段) というか、怒るよりよく泣きますね。
(鷲) ええ。泣く?泣かせるんじゃなくて?
(い) 涙もろそうだよね。
(こ) 悲しいお話聞いたら泣いちゃうでしょう?
(鷲) 泣きますね、ドラマとか。
(い) それぐらいの感性をしてないと、感受性を持っていないと詩なんか書けないんですよ、きっと。
(こ) なるほどね。
(い) 二人の役割分担というのは、熊沢さんが曲を作って、鷲津さんが詩を書くということなんですね。次にお聴きいただく曲、「台湾娘」という曲なんですけれども、こちらは歌が入っているんですね。歌を歌っているのはどっち?
(段) もちろん僕です。
(い) 熊沢さんね。では、聴いていただきましょう。オルフェウス・ゴーシュで「台湾娘」。(い) ちょっとMDの方の調子が悪いみたいで途中で切れてしまいましたけれども。
(こ) ごめんなさいね。今は「台湾娘」を聴いていただいています。オルフェウス・ゴーシュのお二人にまたお話を引き続き伺っていきましょう。
(い) これはいつ録音したんですか?
(鷲) 昨日から今日にかけてです。
(こ) ということは、今日出るためにぎりぎりの時間でやったのね。
(段) そうですね。だから、さっき車で寝てました。
(こ) 早く来てくれて、ちょっと休んでいてくださいと言ったら、「いえ、車で」とお帰りになって、どうしたのかしらって……。寝てたんだ。
(い) しかも、この暑いのに冷房のきかない車だったそうで。
(こ) 口紅が溶けた話をしたから、二人が溶けちゃったらどうしようかと思いましたけれどもね。
(い) どこでこれを録音したんですか。
(鷲) 前にいた大学の講義室に夜中忍び込んで録音しています。どこかということは言えませんが。
(こ) 警備員の皆さん、しっかり警備するように。
(い) 深夜、何げにアコーディオンの音が……みたいな。
(こ) 怖い!
(段) オペラ座の怪人みたいな。
(こ) そして、怖くなればなるほど今度はチェロの音が……
(い) そういうところって、幽霊とか?
(段) 出ましたね。
(こ) ゆうべ出たの?
(鷲) 徹夜で曲を作ったりするんですけれどもね、ある日朝までやっていたら、そうしたら、ピアノがあるところなんですけれども、ピアノ……
(段) そこから僕が話したいな。
(こ) そこからは熊沢さんが。
(段) 明け方もう5時ぐらいでしたね。もう眠くて眠くて二人とも目をこすっていて、相棒が眠くなるとピアノをじゃかじゃか弾き出して、あれは眠さを紛らわしているのかよくわからないですけれども、じゃかじゃか弾いていて、その時、僕の右耳がいきなり耳鳴りというかぴーんときて、ごそごそといって、あれ、おかしいなと思ったら、ふーという女声のコーラスの声が聞こえて、僕は本当に泣きそうになって、相棒のピアノの手をぎゅっと握りしめたんですよ、また聞こえたら怖いから。そうしたら、僕が何か言う前から、「段ちゃん、僕のこっちの耳が」と相棒は左耳を押さえるんですよね。ちょうどこの間からふーっと……
(こ) へー、怖い。
(い) そこはもう使うのやめたの?
(段) まだ使ってますね。今朝もいましたね。
(こ) 今朝は何を歌ってくれたの?今朝もコーラス?
(い) これ、一応音源は聴いてくれてますよね。変な声とか入ってないですね?
(こ) それで止まったんだ。
(い) まずいよ、ポルター・ガイストか。
(こ) それとも、熊沢さんのヴォーカル、そろそろいいよというOKだったのかな。
(い) 熊沢さん、甘い声ですよね。
(段) ありがとうございます。
(こ) しゃべっているときには何か落語家さんみたいなしゃべり口調なのに、歌うと甘くなりますよね。
(い) 好きなアーティストというのはいるんですか。尊敬している人とか。
(段) それが特にいないんですけれども。
(こ) 影響を受けたアーティストは?
(い) 強いて挙げればその屋根の上のアコーディオン弾き?
(段) そうですね。彼かもしれないですね。
(こ) 鷲津さんはどんな音楽がお好き?
(鷲) もともとはクラシックなんですけれども、ずっと好きなのがニック・ケイヴとか、ロンドンのパンク系の。
(こ) ロンドンパンク!何でそんな鷲津さんからパンクという言葉が出てくるか。
(鷲) 詩がおもしろかったら曲って何かいいなと思えるんです。
(段) パンクチェロ弾き。
(こ) パンクなチェロ弾き。
(鷲) 実はそういうのやりたいんですけれどもね。何かイメージと違うから。
(こ) 本当に鷲津さんのイメージ、優しいイメージがあるから、パンクと聞いて、私、ちょっと目がびよんと跳び出てしまいそう。
(段) 本人はやりたいみたいですけれども、絶対やらせません、僕が。
(鷲) なかなかやらせてくれないんですよね。
(い) 鷲津さんのプロフィールを見るとおもしろいですよね。3歳からピアノを始め、ずっときて、12歳からチェロでしょう。どこにもパンクという言葉が出てこないんですけれども。94年、エジプトでストリートパフォーマンスの味をしめると書いてあるんですよね。
(鷲) これも話し始めたら明日までかかっちゃうんですけれども……
(こ) 短くね。
(鷲) エジプトに行っていたときにラバーバという現地の民族楽器がありまして、それが鼓弓みたいな楽器なんですけれども、それを持っていると――民族楽器だから裸で持ち歩くんですよね。そうしたら、町を歩いていると、日本でいうと津軽三味線を変なイギリス人が持って歩いているという感じで、みんないっぱい集まって来るんですね。それで、日本だったら普通ちょっと弾いてくれませんかということになるんですけれども、向こうだと、おれに弾かせろという感じでみんながいっぱい……
(こ) その楽器、ちょっと貸してくれ。弾いてくれじゃなくて、ちょっと貸してくれと。
(鷲) ちょっと弾かせてくれということなんですね、きっと。それで、いろいろなところで、駅でもスタンドでも、こっちでいうとファーストフードのお店のところでもどこでも弾かせてあげて、それ以来ストリートの味をしめたという感じです。
(い) 日本でやるようになったのは、二人で組んでから?
(鷲) そうですね。
(こ) 二人はどうやって知り合ったの?
(段) 神保町にブルー・グラスという――今はもうないお店なんですけれども、先輩のかっこいいバンドがありまして、僕は常連だったんです。その先輩たちに認められたくて、そこで僕はアコーディオンを持ってちょくちょくそのライヴの後で聴かせに行っていたんですよ。
(い) ライヴの後に。
(段) 図々しいにもほどが……。今から考えると本当に失礼なことをしたと思いますけれどもね。
(こ) 反省してるよ。
(段) そこでカウンターの中に……
(鷲) 僕がバイトしていた店なんですね。
(段) 今それを言おうとしていたのに……
(こ) 自分の出番が余りにも遅いものだから、僕もそろそろ出してちょうだいと。カウンターでバイトしていて、それでどっちが最初に声をかけたの?
(段) カウンターの中で涙を一筋流している男がいる……
(こ) やっぱり泣き上戸なんだ。
(鷲) みんなが「いいね」とか言っていて、僕も「いいね」とか言っていたら、「鷲津さん、楽器やるんですか?」みたいなことを聞かれまして。
(い) だって、今どきの若い人でアコーディオンを弾く人はそんなにいないんじゃないの?
(段) 今若い女の人たちにアコーディオンが結構はやっているみたいなんです。
(こ) そうなのよね。コバさんとか、アコーディオンだけで演奏されてメインになっている方、割といらっしゃるからね。
(い) でも、ましてやチェロとアコーディオンのユニットなんて、そういない。
(こ) それで、たまたま声をかけて楽器やるんですかと聞いたら、チェロだっていうところがすごいよね。ピアノですという方だったら多いかもしれないけれども、弦楽器、それもチェロですって。
(段) 楽器をやられる方はよくおわかりになると思うんですけれども、1つの楽器を追求すると、必ず何かと組みたくなる時期があるんです。僕もその頃手当たり次第で……
(こ) 手当たり次第だったんだ。
(い) いろいろ相手はかえてるわけね。
(段) いやいや、そんなことはないです。
(こ) この後また1曲聴いていただきまして、結成の楽しいお話を引き続き伺いたいと思います。(い) オルフェウス・ゴーシュで「コーリャン畑」をお聴きいただきました。先ほど聴いた「台湾娘」の続編だそうで。
(こ) すごくいいですね。(い) そして、今かかってまいりましたのが「東京ランデブー」という曲ですね。割とレトロ調というか、そういうイメージがあるんですよ。
(こ) 悲しい感じよね、どこか。
(段) 多分この時代には生きてないんですけれども。
(い) こういう二人の趣味というのは、どっちが言い出しっぺ?こういうのをしようと言うのは。
(段) どうでしょうね?
(鷲) どっちもどっちという感じですか。
(こ) 1フレーズ先にどっちかが言ってみたり、どっちかが1フレーズ歌ってみたり。
(鷲) そんな感じですね。
(い) やはりこういうレトロ調の曲を書く二人にとって、最近のコギャルなんていうのはどうですか?
(こ) どんなもんかね?
(い) お兄さん方にしては。
(段) あのルーズソックス、はいてみたいですね。
(こ) はいてみたい?はいてみたいのは熊沢さんですね。念押ししておかないとね。鷲津さんは?
(段) はいてみたいでしょう?
(鷲) ……はいてみたいですね。
(段) はいてみたいそうです。
(こ) 力関係、どっちが強いの?鷲津さん、弱気だね。
(い) 好みの女性のタイプなんていうのは?
(段) それは鷲津さんからね。
(こ) ライラちゃんみたいだから……
(鷲) ライラちゃんみたいな感じの人。
(こ) だから、どんなコ?
(鷲) そうですね、美しい人ですね。
(3人) ワーッ。
(い) ひょっとして、日本人じゃない方がいいの?
(鷲) いや、別にそういうわけじゃないです。
(い) 日本人で最近お好きな……。つっこんでますけれどもね、それでどうするって感じですけれどもね。
(鷲) 特に……
(い) まだいない。ライラちゃん、FAXを!
(こ) お待ちしてます。044……。ライラちゃん、鷲津さんにFAX下さい。
(い) それで、熊沢さんは?
(こ) 好みの女性は?
(段) 余り触れられたくないので……
(い) 何で?何で?何で?
(段) 難しいですよね。アンテナ型なので、ピっと。
(こ) ひらめいた瞬間にその人が彼女?
(段) そうですね。いやいや、そんなに手早くないんですよ。
(い) そういう人と頻繁にめぐり会う?
(こ) 頻繁にめぐり会ったら続いてないってことじゃない?
(鷲) 頻繁に。
(こ) 頻繁にという指摘がありました。
(段) 恋多き男です。
(鷲) もうしょっちゅうしょっちゅうころころ……。それは言っちゃいけません。
(い) やはり自分の曲を作って女の子に聴かせちゃったりなんかするの?
(段) 逆に女の子からつらい目に遭わされるといい曲ができますね。
(こ) ああ、なるほどね。だから小まめにふられるのよ。まっ、違うか。
(い) 実はこの二人がインターネットにホームページを持っていて、この二人の詩がホームページ上に公開されているんですけれども、割と女泣かせの詩が多いんですよ。
(こ) 女泣かせということは、例えば?
(い) 先ほどの「台湾娘」も「コウリャン畑」も割とそうですよね。女の子を待たせて男が去っていくという。
(こ) 二人ともあこがれているんだね、きっと。
(い) 男としては非常にロマンを感じてしまう。
(こ) 女としては許せないよね、何言ってんだかなという。古い言葉でおととい来やがれというふうに言われそうですね。
(い) ひどいな、ゲストに向かって。
(こ) そういう待たせる男というのに対して女の子はそういうふうに思うわよ。ただ詩がどうのこうのじゃなくて。
(い) 男としてはロマンだな。
(こ) 女としてはおととい来やがれ!……違う違う。でも、いい曲よね。今「台湾娘」と「コーリャン畑」で2部作になっていて、3部作の予定があるということを聞いたんですが。
(段) そうなんですよ。まだ考え中なんですけれどもね。結構周りの皆さんに気に入っていただいて。だから、本当に後悔しています。3部作とか言っちゃって。自分で首を絞めているようなもので。
(鷲) もう1年以上……
(い) それは、ひょっとして5部作と言えばよかったとか?
(こ) やはり10ぐらいは言わないとね。
(い) 芝居になっちゃいます。ミュージカルになっちゃいますけれどもね。
(こ) お芝居の曲とかにもよさそうな雰囲気よね。
(い) 熊沢さんの方は割とお芝居とか映画の音楽にも興味があるわけですね?
(段) そうですね。
(い) 何でもやってみたい?
(段) 何でもやってみたいですね。
(い) 最近、音楽がいい映画とかごらんになりました?
(段) 困るな。いろいろあり過ぎちゃって。どちらかというと映画のサウンドトラックとかよく聴きますね。
(い) 好きな映画というのはありますか?
(段) 困りましたね。
(い) 映画好きはそうだよね。1つと言われるとなかなかね。
(段) そうですよね。
(こ) 2つは?
(段) 最近、人によって分けちゃったりしてね。ああ、この人はこの映画が好きかなとか。
(い) 去年ですよね、「12モンキーズ」の映画音楽はアコーディオンがメインだったんですけれどもね。ごらんになりました?
(段) かっこいい曲ですね。
(い) 耳に残る音楽でしたけれども。例えば、同じ日本人でもkobaさん、ああいう方なんかの音楽はどうですか?
(段) どうも何も、すばらしいに決まってますよ。僕なんかの、アコーディオン弾きから見たらぶっ飛ばされそうな使い方をしているので、好き勝手、こんなのかなという感じでやっていますから、アコーディオン弾きの方に聴いていただきたくないという……
(こ) 何それ。自信を持ってお聴きいただきたいそうです。
(段) いやいや、怖いです。
(こ) チェロの方はどうですか?
(鷲) チェロもクラシック系の人に聴かれたら怖いですね。もうむちゃくちゃな使い方をしていますので。
(い) ヨー・ヨー・マとか聴くんですか、やはり。
(鷲) やはり好きですけれども、今は楽しければいいやという感じで弾いていますので。
(こ) でも、音楽の基本は楽しければいいですよね。聴いていてすごくいいなと思えばいいし、演奏していて気持ちいいのも大切だし、歌って気持ちいいだろうし。
(段) はい、最高ですね。
(い) 今活動そのものというのは、それこそストリート?
(段) 最近は、クリスマスは必ずやりますけれども、表参道で。
(い) 寒いでしょう?
(2人) 寒いですよ!
(い) 人も多いよね、ギャラリーは。
(鷲) 楽器を取り出すだけでばっと人混みができちゃうんです。
(こ) あら、私、クリスマスは表参道にいたのよ。
(い) 誰と?
(こ) 高校の同級生の女の子だけれどもね。何でここで女ふたりなんだろうなと言いながら、カップル見ながら、いいよね、やはり女ふたりで語り合う夜が必要だっていながら。
(段) 別にクリスマスじゃなくても語れる……
(こ) そういうときに語るからこそ味があるのがわからないかな。
(い) 今年もやるの?
(鷲) 今年もやりますので。
(段) クリスマス・イブにどこかにいると言っておきましょう。
(い) 表参道のどこかに。
(こ) いやだよ、おうちで寝てちゃ。女付きかな?
(い) 夜までやっているんですか?
(鷲) そうですね。夜にやっているって感じですね。ライトアップされたところで。
(い) ほかにこれからの活動予定は?
(こ) 会いに行きたい人たちに。
(段) 寂しがりやなんで、ぜひ。今、西新宿の十二社通りという通りの「ビッグママ」という無国籍居酒屋、今相棒が忙しいので、ここで僕がソロでやっていますので。
(い) 相棒はどうして忙しいんですか?
(鷲) 相棒、ちょっと本業の方が忙しくて。
(こ) 本業、学生さんで。
(い) 何曜日に?
(段) 第2、第4火曜日に。
(段) 第2、第4火曜日に「ビッグママ」で。1人で?
(こ) もうすぐ学生さん終わるから……違うか。待っててね。
(段) 早くしてね。
(い) 鷲津さんはいつ頃また復帰の……?
(鷲) そうですね、7月の半ばぐらいには。
(い) 7月半ばにはまた復帰できるのね。
(段) またふたりで。
(こ) そうすれば、この「ビッグママ」でもふたりで演奏できるのね。早く終わるといいね。
(鷲) はい、そうですね。
(段) 西新宿「ビッグママ」です。
(こ) 十二社通り沿いね。B1とか、ビルの名前とか何かないの?
(段) 十二社通りを青梅街道に出る手前にあります。よろしくお願いします。
(い) わかりました。今後CDデビューとかしたいと?
(段) まだまだですね。
(い) でも、先々そういうものを残したいよね。やはり1つの形だもんね。例えば今日この放送を聴いて、音源が欲しいよなんていう人が出てきたらどうしたらいい?
(2人) ライブに来てください。
(い) では、番組宛てにFAXをいただいたら、音源をコピーして……
(鷲) インターネット経由でしたら、もう何でもお答えします。
(こ) そうだ、アドレス。
(い) アドレス、かなり長いので、インターネット検索エンジンというのがあります。ネット検索の方で、「オルフェウス ゴーシュ」と入れていただけると1つしか出てきません。そこで「オルフェウス ゴーシュ」で調べていただければすぐ見つかります。
(こ) はい、わかりました。おふたりの楽しい情報もそこで入手できるということですから、ぜひインターネットも活用していただきたいと思います。
(い) しかも、おふたり以外にもストリートパフォーマーの紹介なんかもしてもらっていますよね。非常におもしろいホームページをつくっていただいていますので。
(こ) はい、ではインターネットの方でもオルフェウス・ゴーシュのおふたりに会えるということですから、ぜひ検索してみていただきたいと思います。今日のウェルカムKシティー、ゲストはオルフェウス・ゴーシュのおふたりでした。
(い) 個性的なおふたりでしたね。
(こ) 鷲津さん、熊沢さん、どうもありがとうございました。
(2人) どうもありがとうございました。