2012 年の What's New!

最新のWhat's New
ここからしか飛べない過去のページもあるよ.


----------------------

11 月 14 日: Finale

最近,デカいノートPCを導入しました.ワープロのように楽譜を書くためです. 数えてみたら,今年に入ってから膨大な数の”パソコン”を買っていてるのですが, 自腹では最初の一台なので,一番せこく吟味しました.妻が書斎のPCを仕事で使うようになったため,居間や寝室で曲作りできればと. Finale って,今年の大河ドラマのテーマを書くのにも使われたソフトなんですが,ソフトシンセも積んでたりして結構重いので,十分なスペックと画面の広さを確保するため, Core i7 のメモリ8 G,HDD と SDDの 2 台積めて,17.3 インチのフルHD画面の奴にしました.といってもドスパラのショップブランドなので値段は 7.3 万,安い. 僕らの弦楽四重奏のメンバーに,手書きの楽譜が読みにくいと不評だったので,とりあえず,これまで書いたレパートリーの清書.スコアを書けばパート譜もできるので楽チン.さらに,これらの曲をチェロ四重奏に編曲するのも依頼されているので,これもたぶん楽チン.で,弦楽四重奏の新曲と,長年の懸案だったウクレレとチェロの二重奏を,ババババっと吐き出す予定.

----------------------

7 月 4 日: FD156

Faraday Discussions 156 Tribology 刊行されました! 英国王立化学会の格式と伝統を誇る Faraday Disc. の長い歴史において, 156 回目にして初めてトライボロジーがテーマとなりました. 伝説の Dowson 先生はじめ,Klein, Leger, Bhushan, Martin といった 錚々たる先生方の歴史的論文集がたったの2万円! おまけに,わしの論文もついてます(笑) これは,研究室に一冊は欲しい.買わなきゃ損ですよ.

H. Washizu et al. "Mechanism of ultra low friction of multilayer graphene studied by coarse-grained molecular simulation" Faraday Discuss., 2012, 156, 279-291


----------------------

5 月 26 日: 演歌とチェロ

クラシック,ロック,昭和歌謡,シャンソン・ミュゼット, いろんな方々と競演させていただいてきたこの人生ですが, 演歌の滝慎太郎先生との演奏は感慨深いものでありました. ありがとうございます.
Youtube にアップロード

本欄をサボっております. mixiにはほとんど書いてないけど,最近はFBに沢山書いてしまった. しかし,この15年,サービスを保っているのは,結局は自分の雑記録のwebsiteだけ. サービスの栄枯盛衰に対して,人の一生が長い. 東大内,勤務先内のネットワークもそうだったし,学会のネットワークでもそう. ということで,せめてソーシャルメディアのやりとりをローカルに保存しておかねば, と思う今日この頃です.


----------------------

1 月 10 日: チェリスト,青木十良

96歳の現役チェリストについて書かれた「チェリスト,青木十良」大原哲夫著,飛鳥新社(2011)を一気に読んだ.これまで読んだチェリスト本の中で一番面白い.ちょうど,最近みた映画「ベンジャミン・ボタン」のように,“時間”の流れは固有というか,極私的というか,それぞれの人生に密着しているものであり,いつ音楽をはじめるか,いつバッハを録音するか(94歳!)などといったことは全て個の問題なのだと教えてくれる.

脇の話しも面白すぎる.戦時中は上馬で,戦闘機の高度計のベアリングをミクロンオーダーのインデンテーション技術で製造したり,松脂という潤滑剤を調合するという,まさにプロのトライボロジストであったということ.まだまだ,若い弟子がいるということ.子供の頃は松坂屋から二頭立ての白い馬車で商品が運ばれたこと.いやはや,僕の先生の先生だから,というだけの理由で何となく読み始めてみたら,まさに「最後まで一気に」読んでしまいましたよ.


----------------------

1 月 1 日: 年賀


あけましておめでとうございます.
写真は,夏に科学館にいったときにみた恐竜です.
恐竜の科学というのは面白くて,わしらの子供の頃は ブロントサウルスだと思っていたものが実はアパトサウルスと呼ぶべきであった, とか,テラノサウルスは恒温動物で子供は羽毛に覆われていたかも,など, 次々に "常識" が塗り替えられていく. 去年から明和高校のスーパーサイエンスハイスクールをお手伝いさせて いただいていますが,そういう移りゆく科学の面白さを伝えていくと同時に, 最近の仕事は鉛筆の芯が低摩擦である理由について,であるように 身近な科学が先端産業の役に立つことを伝えられたらとも思うのです. それ以上に,新しい研究室で新しい知を,新しい産業の芽を生み出せたらと,思う次第で. 音楽については,アイディアを形にするペースが出来つつあるので, 今年は作曲のペースを上げたいなあ,と思う次第です. 宜しくお願いいたします.